「伊四〇〇型潜水艦 & 晴嵐」Tシャツ 制作報告 その(2) 2016/02/21
今回は珍しく?最難関の背面デザインから着手しておりますが、ようやくメインデザインの形が見えてきました。
構図・配色ともに試行錯誤の段階ですので進捗率はまだ10%といったところです。
【 構図解説 】・・・伊四〇〇型潜水艦にて射出訓練中の特殊攻撃機「晴嵐」
■ 格納筒から引き出された後、カタパルト軌条に繋止された「晴嵐」です。母艦からの油圧によって主翼展張中の場面を想像で描きました。訓練時にはフロートを装着しましたので、左右両舷のフロート格納筒からはフロート本体と支柱が引き出されており、主翼展張完了次第、速やかに装着されることになります。その後は機体を射出位置へ移動させてエンジン始動、短時間の暖機運転を経て射出準備完了となります。
本当は、終戦によって中止されたウルシー泊地攻撃(神龍特別攻撃隊)における射出風景を想像で描きたかったのですが、史料によればこの時「晴嵐」は擬装目的で米軍機仕様に塗り替えられられておりました。結果的に攻撃は行われなかったものの、この行為は戦争法規違反です。私としましては米軍の星マークをつけた「晴嵐」を描く気にはど~してもなれなかったので、今回は訓練風景をテーマに選びました。 ※ 結局「晴嵐」は一度も実戦出撃することなく終戦を迎えています。
■ 臨場感狙いで人目線にこだわりました。具体的には、カタパルト軌条前方左舷側に立つ兵員から見える光景です。
■ 現段階で兵員はまだ入っておりませんが、人と兵器を描くことは「Osabetty's」の重要コンセプトですので、これからが正念場です。出来れば以下の方々を描き込みたいところですが、全体デザインが煩雑化しないように描けるかどうか、また1秒を争う射出作業の「緊迫感」を表現できるか、早くも胃が痛いですね(^^;
● 搭乗員・・・風防から顔を出す操縦員1名(後席の偵察員はアングル的に無理)
● 整備科兵・・・フロート組立・装着要員4名、格納筒周辺に2名
● 射出指揮官(又は飛行長)・・・1名(前甲板左舷前方)
● 25㍉三連装機銃周辺・・・2名
● 司令塔艦橋・・・ 指揮官クラス含め1~2名
▲ 艦首方向からの人目線で描いた伊四〇〇型の前甲板。
今回は濃淡両タイプのTシャツカラーへの対応を考慮し、セピア調デザインを検討中です。
▲ 主翼展張中の「晴嵐」を追加したイメージです。
格納筒ハッチ周辺がかなり隠れてしまいますが、一番の主役は晴嵐と兵員なので・・・致し方ないか ( ̄ェ ̄;)