■ デザインコンセプト
1942年(昭和17年)8月7日、米軍のガダルカナル島上陸をキッカケに始まったソロモン諸島をめぐる海空戦は日本海軍に大打撃を与え、ミッドウェイ海戦と並ぶ大東亜戦争のターニングポイントとなりました。
今回のデザインテーマは、ブーゲンビル島南端沖・ショートランド島基地を拠点に、ソロモン消耗戦を支援し続けた水上機部隊「R方面航空部隊」です。( ※ 「R」はラバウルの意味)今回は水上機としてのハンデを負いながらも善戦敢闘した「R方面航空部隊」搭乗員たちに敬意を表し、唯一の複葉機であった零式水上観測機(通称:ゼロカン)をモチーフといたしました。前面はショートランド基地情景、背面にはP-38との空中戦をデザインしています。また左裾にはオリジナル制作の機体プレートを配置いたしました。
■ デザイン解説
【 前面 】
ショートランド基地に翼を休める零式観測機
「R方面航空部隊」の本拠地 ショートランド水上機基地の情景を写真などを参考に想像で描いています。ショートランドのイメージばやはり“連なる椰子の木”ですので、少ない色数でどう表現するかが最大課題でしたが・・・なんとか雰囲気は出せたかと思います。
■ 零観(ゼロカン)2機はいずれも特設航空機母艦「國川丸」所属機(機番号L-2- )です。昭和18年1~2月頃、 R方面航空部隊の母艦機尾翼記号は「L」で、「L-1」が神川丸、「L-2」は國川丸所属機でした。
■ 中央浜辺を歩く2名は搭乗員ペア(操縦員、偵察員)
■ 機上で友軍機に手を振る整備員はドラム缶を上翼に上げて燃料補給の準備中
■ 脚立上の整備員は発動機をチェック中
■ 右側椰子林の奥に見えるテントは搭乗員宿舎
■ 左奥のテント張り施設群は簡易指揮所、吹き流しが見えるのは見張り所
■ 上空を航過するのは802空の二式水上戦闘機
【 背面 】
ブイン上空、P-38ライトニングを迎撃!
昭和18年1月5日のブイン上空邀撃戦を想像で描いています。この空戦で零観隊はP-38撃墜2機を報告しています。零観の優れた旋回性能を表現するため、あえて背面状態をデザインしてみました。
戦闘詳報 に依れば、同日午後ブイン上空に侵入した米戦爆連合(B-17、P-38)に対し、ショートランド基地を離水した「R方面航空部隊」零観8機、二式水戦2機は果敢な空戦を展開、零観隊はP-38撃墜2機、水戦隊も零観との共同撃墜1機を含むP-38撃墜2機を報告しています。同空戦ではブイン基地の204空 零戦隊(6機)もP-38撃墜確実1機を報告しており、零観、二式水戦、零戦、P-38が交錯する乱戦だったようです。日本側は零観1機が不時着水、二式水戦1機が撃墜されましたが搭乗員の損失は無く、204空零戦隊も全機被害無しで帰着しています。( 米側情報ではP-38喪失2機、零観2機撃墜が報告されています )
■ 零観のモチーフは、同空戦参加8機中6機を占めた特設水上機母艦「國川丸」所属機(機番号L-2- )です。
■ P-38 のモチーフは当日来襲した可能性が高いガダルカナル基地・第339戦闘飛行隊(339FS)を想定しましたが・・・同隊機マーキングが地味なため、特徴は表現できておりません(無念)
■ 右側を降下する機影は二式水戦ですが
<(_ _)> 左右の翼端フロートを描き忘れております。申し訳ございません <(_ _)>
■ 眼下の島嶼 はブーゲンビル島南端沖の島々で、ブイン上空・高度約1300mからの Google Earth 画像を参考に描いています。ショートランド周辺の地理を示すため、あえて島名を表記してみました。
【 左側面 】オリジナル機体プレート
Osabetty's オリジナル! といえば聞こえはいいのですが、つまりは勝手に作った架空の機体銘板です。海軍機の場合、機体情報は尾部左側に掲示されるケースが多いので、本Tシャツでは下部左サイドに「設置」いたしました。各情報の意味は下記の通りです。
■ 製造番号 「三菱第1347號」
三菱における零観製造総機数346機にプラス1して架空の製造番号としました。頭の「1」はダミーです。
■ 製造年月日 「74-3- 」
本Tシャツの発売時期(2014年3月)を皇紀表示に変換しました。皇紀2674年3月を意味しています。
オープンエンド糸使用の袖口リブ付き長袖Tシャツ
■ Tシャツカラー:ネイビー
■ サイズ:S・M・L・XL・XXL
■ 使用Tシャツ:クロスステッチRL1216
■ 素材:綿100% 6.2オンス 16/_天竺
■ 印刷手法:
前・背面ともシルクスクリーン印刷4色
価格:3,980円(税込)
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