「343空」 紫電改、
B-29スーパーフォートレスとの死闘
沖縄戦勃発を受け、日本陸海軍は沖縄周辺海域に碇泊する米軍艦船への大規模な航空特攻作戦を開始します。紫電改精鋭部隊「343空」は特攻機の進路を切り開く任務を与えられ、4月上旬、松山基地から鹿児島・鹿屋基地に進出、奄美大島・喜界島空域で制空戦闘を開始しました。
一方、特攻に苦慮した米軍はマリアナ基地のB-29主力部隊による九州各地飛行場への反復爆撃作戦を発動します。こうして4月上旬から約1カ月に渡り、九州上空でB-29編隊と日本陸海軍戦闘機隊の激烈な空中戦が展開されることとなりました。「343空」は迎撃の間合いを計るため 鹿屋 → 第1国分 → 大村 と基地を移動しつつ奮戦、恐るべき防御弾幕を形成するB-29編隊に対し、戦闘301飛行隊長・菅野直(かんの なおし)大尉がすでに実践していた対大型機攻撃法「直上方背面攻撃」を導入して果敢な迎撃戦を繰り広げました。
【 デザイン解説 】 B-29に「直上方背面攻撃」を敢行、下方へ高速離脱してゆく紫電改を下からのアングルで描きました。機体モチーフは同攻撃法を考案した戦闘301飛行隊長、菅野大尉の愛機「A-343-15」です。