潜水空母としての特殊性にスポットが当たりがちな 「伊四〇〇型」 ですが、ウルシー作戦時、この巨大潜水艦には飛行科要員を含め約200名の人員が乗組んでいたのです。そこで、一人でも多くの兵士を描くため、背面デザインの構図には模型箱絵のような「晴嵐」射出発艦シーンではなく、あえて射出訓練中の前甲板風景を選びました。しかし、「伊四〇〇型」「晴嵐」はともに軍事機密でしたので戦中写真はほとんど残存せず、ましてや射出訓練時の人員配置・人数などを推し量ることができる資料などあるはずもなく、途方に暮れてしまいましたが・・・幸いにも!実際に射出訓練を何度も目撃されていた元「伊400」乗組員(機兵長)のご意見をお聞きする機会に恵まれ、なんとか絵にすることができました。前面はシンプルなワンポイントで、日本海軍潜水艦乗員徽章と「伊400」艦橋セイルに展張された艦番号標識を再現しています。