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「真珠湾作戦」最初の一弾はどこに落ちたのか?その2  2012/03/14

この件につきまして、さらにネット上で色々と情報収集をしていたところ
ある方から新しい情報をいただきました。
興味深い話でしたので以下にご紹介いたします。


■ 『 飛行機隊行動調書 』 と 『 戦闘詳報 』

先日の日記でも引用させていただいた各空母の 『 飛行機隊行動調書 』 とは、海軍功績調査部の担当者が各部隊から提出される 『 戦闘詳報 』 に基づき、必要事項を抜粋し作成するので、細部が省略されており、また誤記がないとは断言できません。従って、より真実に近づくためにはハワイ作戦に参加した空母6隻の 『 戦闘詳報 』 を見る必要がありますが、残念ながら空母6隻の詳報は現存していません。


■ 第5航空戦隊(翔鶴・瑞鶴)司令部作成の 『 戦闘詳報 』

前記の通り、ハワイ作戦における各空母の 『 戦闘詳報 』 は現存しないのですが、翔鶴・瑞鶴で形成していた第5航空戦隊の 『 戦闘詳報 』 が残っています。「アジア歴史史料センター」未公開につき、私は確認できませんでしたが、以下の記載が見られるとのことです。※ 「fb」とは降下爆撃機を意味し、ハワイ作戦の場合は、翔鶴fb指揮官機=高橋赫一少佐機、瑞鶴fb指揮官機=阪本明大尉機 を意味します。


① 『 〇三二五乃至〇三四〇敵防禦砲火ヲ冒シ
   「フォード」「ヒッカム」「ホイラー」ノ各飛行場ノ格納庫並ニ地(水)上飛行場ヲ爆撃銃撃 』

② 〇三四〇 翔鶴fb指揮官機発 『 我「フォード」「ヒッカム」ヲ爆撃ス効果甚大 』

③ 〇三二〇 瑞鶴fb指揮官機発 『 格納庫三棟 地上機五〇炎上 』


は翔鶴・瑞鶴艦爆隊の攻撃全体を総括したものと思われ、攻撃開始時刻は0325となっています。「銃撃」とあるのは、零戦隊の活動を意味しているのでしょう。
※ 第5航空戦隊からは第1次攻撃隊に艦爆51機と零戦11機が参加しています。

は真珠湾方面へ向かった高橋赫一少佐機発信で、翔鶴・艦爆隊の攻撃完了と戦果を報告したのもと考えられます。

はホイラー飛行場へ向かった「瑞鶴」艦爆隊指揮官・阪本明大尉機の発信と思われますが、これには驚きます。
0320の時点で 「 格納庫三棟 地上機五〇炎上 」 の戦果を確認打電したということは、攻撃開始はもっと前ということになるわけです。淵田中佐の「突撃下令」(ト連送)発信はほぼ間違いなく0319とされていますので、突撃下令を待たずに攻撃を開始していた可能性もあるのではないでしょうか?
こうなると瑞鶴 『 飛行機隊行動調書 』 にある攻撃時間 「0315」 も多少現実味を帯びてくるわけで、「誤記」と決めつけるのは早計なのかもしれません。



▲ 南西方向よりフォード島を望む
中央の戦艦「オクラホマ」に魚雷命中の水柱が高く上がる。翔鶴隊の急降下爆撃により、右端の格納庫からはすでに黒煙が上がっている。写真には入っていないが、右上方向のヒッカム飛行場でも黒煙が上がっているはずである。

▲ 炎上するホイラー飛行場
瑞鶴隊の急降下爆撃により黒煙を上げるホイラー飛行場。同飛行場には戦闘機「P-40」「P-38」を中心に約180機あまりが展開していたが、格納庫前エプロンに集合配置されていたため、甚大な被害を蒙ることとなった。それでも数機が離陸し、日本機撃墜を記録している。



現在の感覚では“突撃命令無しの攻撃”はあり得ないと思われるのですが・・・当時の海軍航空隊、特に真珠湾作戦時の搭乗員達の「意識」や「雰囲気」といった微妙な「空気感」は今からではうかがい知ることはできません。
いずれにせよ、瑞鶴隊の攻撃が一番早かった可能性は相当高いのではないでしょうか?


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そろそろ、「99艦爆-真珠湾作戦Tシャツ」の色校正が上がって来ます。
色の具合が怖い?のですが、また日記にてご紹介させていただきます。

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