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明けましておめでとうございます  2012/01/01



今年も「Osabetty's」を何卒よろしくお願い申し上げます!




さて、昨年末、東映配給の映画 『 聯合艦隊司令長官 山本五十六 』を観てまいりました。



実は、この作品にはちょっと期待しておりました。理由は、監修・原作が半藤一利さんだからです。
山本五十六と同窓(旧制長岡中学、県立長岡高校)の半藤さんは“五十六贔屓”とも評されますが、半藤さんほど山本五十六に興味を持ち、研究している方はいないのではないでしょうか?従って、より実像に近い山本五十六の人間像が描かれているはず・・・そんな期待感があったわけです。


ストーリーは三国同盟に反対する海軍省3人組(米内海相、山本次官、井上軍務局長)から始まり、連合艦隊司令長官への転出、対米戦準備、真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦、ガダルカナル撤退、い号作戦、そしてブーゲンビル島上空での戦死へと続くのですが、世論の象徴として新聞記者や居酒屋風景などの「世相」も絡めて描かれており、この当りはいかにも昭和史の大家・半藤さん原作らしいものとなっています。


激動の時代の中で山本五十六は何を考えていたか?2時間ちょっとの上映時間ですべてを表現するのは困難であり、従って訴求ポイントがやや先鋭化されている印象を受けました。また、戦史をある程度知る者にとっては進行がやや唐突(荒い?)な感じを受けますが、当映画は山本長官の人間描写が中心なのでこれもいたしかたないでしょう。本作品で強調されているポイントは以下の様な点だったと思います。

1、対米戦を避けるために最も尽力した男が、その戦争を責任者として指導しなければならないジレンマ

2、戦争に勝つためではなく、一刻も早く戦争を終わらせることを常に念頭に置いて作戦していた。その発想が
  真珠湾攻撃へとつながる。

3、山本からすれば真珠湾攻撃は完全な失敗であった
  (日本大使館の怠慢で事前通告がなされなかった、敵空母を一隻も沈められなかった)

4、ミッドウェイで敵空母部隊を撃滅した後はハワイを占領して講和するシナリオを持っていた

5、「い号作戦」の後はマリアナまで後退し、最後の決戦に勝利しての講和を考えていた。
  またその決戦への時間を稼ぐためには、現存するソロモン、ニューギニア、南洋方面部隊は「捨石」とせざるを
  得ないという悲壮な決意があった

6、「い号作戦」の時点では自らの死を持って責任を取る覚悟が垣間見えるが、決して絶望はしていなかった


真珠湾攻撃については“わざわざアメリカに攻撃を仕掛けるのは自殺行為に等しい愚策だ”と断じる方も多く、ここは評価が分かれるところです。しかし、山本長官は日米の国力差、米海軍の大増強により長期戦はできないこと、アメリカ人の国民性などについて当時最も正しく理解していた日本人の一人であり、その彼が考えた最上の策が「真珠湾」であったということは紛れもない事実です。


また当作品では史実に基づいた山本長官の描写が多く見られ、これも非常に興味深い点です。
真珠湾作戦直後の複雑な表情、作戦中に将棋を打つ様子、ミッドウェイの敗将・南雲中将を迎える場面、よく唄っていたという「長岡甚句」を口ずさむ様子、さらには山本家の食事風景や団子屋に通う甘党ぶりなどなど、この当りは半藤さんの監修ならではでしょう。


戦闘シーンの特撮や長門・大和艦内のセット、再現された零戦21型などの完成度は素晴らしいものでした。しかしこの作品は「戦争スペクタクル」では無く、あくまで山本五十六の人間描写に重点が置かれていますので、一般的に言うところの「面白い映画」ではありません。
「日本はなぜ対米戦に突入していったのか?」「日本人は敗戦からどのような教訓を得るべきだったのか?」
「失ってはならない日本人の原点とは何か?」
山本五十六という非常に皮肉に満ちた海軍軍人の生きざまを通して、この映画はひとつの方向性を示しています。
従って若い人達に是非観ていただきたいのですが・・・私が観賞した時はほとんどが中高年の方ばかり!
これはちょっと残念でしたね orz




▶ 番外篇 ・・・ どーでもいいけど、配役に言いたい放題 ( 笑って流してくださいませ)

■ 役所さんの「山本五十六」は文句なしだが、「南雲中将」の“小物ぶり”過ぎる演出が痛い!
  登場回数は多いのだが可哀そうな位に存在感が希薄だった。故意の演出かもしれないが・・・ちょっとやり過ぎ?
■ 柄本明さんは「米内光正」ではなく「永野修身」の方が断然合っている
■ 茫洋とした大物感が持ち味の「永野修身」に伊武雅刀とはこれいかに?
■ 多聞丸=阿部寛、やっぱりカッコよすぎる
■ 「黒島参謀」の"変人ぶり"が全く表現されていない(男前の椎名桔平さんではどうやってもスマートすぎる)

コメント

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■ > 見張り員さま   ・・・

> 見張り員さま  
世界で一番「山本五十六」の人間像に迫っていると思われる半藤さん原作・監修によるこの映画ですが、
“五十六贔屓”が鼻につくという方もいらっしゃると思いますね。
より判りやすく言えば・・・
山本五十六に重点を置くあまり、映画原作レベルにおいて他キャストの存在が希薄化している感が無きにしも非ず。

山口多聞=阿部寛がショックというのは・・・どういう意味なのでしょ〜か(笑)
確かに見た目は違いますが、「坂の上の雲」好古役の残像効果?もあってか、硬骨漢的イメージはそれなりによく出ていたと思います。
osabetty | 2012-01-08 23:27 |

■ 今年もよろしくお願いい・・・

今年もよろしくお願いいたします。
さて。私はまだ「山本五十六」を見ていないのですが、楽しみですね〜早く観たいです。

この映画は五十六という人となりに重きが置かれているようですね。この人を理解する足掛かりになる映画だと思います。
今に至るまで(いや今だからこそ?)「名将だった」「いや愚将だった」等々見解が分かれる人のようですがそれはともあれ、彼が何を考えていたのか?を知るよすがになりますね。
あの時代は当然ですが今と物差しが全く違うのですから今の物差しで当時を測れば大きな間違いです。
大きな「史観」で見たいものだと思います。

で。
他の配役ですが・・・私は「山口多聞」さんがあこがれの人ですが正直阿部ちゃんの多聞さんにはショックですww。
草葉の陰で本物の山口多聞さんはなんておっしゃってらっしゃるでしょうか、伺ってみたいですねw。
見張り員 | 2012-01-08 14:28 |
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