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「メッサーシュミットMe163」の評価について  2010/06/08


さて、“世界初のロケット戦闘機”として有名な「Me163 kometo(コメート)」。
日本では「秋水」のイメージが強いので、ご存知の方も多いかと思います。

しかし、「Me163」の科学的意義は単純なものではありません。
私は航空力学専門家でもロケットエンジン研究家でもありませんので、学術的なことは詳しく言えませんが、
大きく分けて2つの点にその驚くべき先進性を見出すことができます。

1. 推進システム / 液体燃料ロケットモーター「HWK 109-509

いわゆる「高温ヴァルター・システム」による驚異的な推進力と、その内部で酸化剤・燃料の大量高速供給を支える「低温ヴァルター・システム」のタービンポンプ、という複雑かつ高度な組み合わせ。簡単に言えば、宇宙ロケットの基本形がすでにここで完成されていたわけです。この「ヴァルターシステム」は「A-4ロケット」(2号)や「Fi103」(V-1号)、U-BOOT(ヴァルター艦)とも密接に関連します。

2. 無尾翼機 + 後退翼

すでに研究の進んでいた高飛行効率の「無尾翼機」に革新的な「後退翼」理論を組み合わせることにより、結果として臨界マッハ数を高めるという先進理論を初めて実践しました。飛行機が音速に近づくことで発生する障害をこの組み合わせで軽減しようという、当時としては超先進的な判断なのです。実際、試験機はマッハ0.84(時速1004.6キロ)という当時としては全く信じられない速度を記録しています。( しかも昭和16年の時点で・・・!)

主要な科学者としては、1.ではH.ヴァルター2ではA.リピッシュなどが大きな働きをしているのですが、ドイツ全体のハイレベルな科学技術環境あってこその成果だと思います。

me163

しかし・・・戦後世界に多大な影響を及ぼしたその先進性にもかかわらず、「Me163」はほとんど活躍できませんでした。エンジン燃焼時間が極端に短いため、ごく限られた空域で短時間しか活動できなかったうえ、接敵できたとしても高速すぎて正確な射撃が困難であったという皮肉な結果に終わるのです。当時ドイツの先進性を持ってすれば、この結末は容易に予測出来たはずなのですが・・・。

「戦争に勝つため」という戦略思考を認識していながら、先進的“モノ造り”に熱中してしまうドイツの国民性、
これもまたマイスター精神なのでしょうか??


※ これらの商品は販売終了いたしました

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